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「うちの子、いつもご飯をあっという間に食べ終わっちゃうんです」
「好き嫌いが多くて、やわらかい物しか食べたがらないんですよね」
「よく噛みなさい」
と注意しても、実際にどれくらい噛んでいるかは、なかなか把握しにくいものです。
近年、噛む力が弱い、よく噛まずに早食いをする子どもは肥満になりやすいということが、医療・歯科・栄養の分野で注目されています。今回は、「噛むこと」と「肥満」の関係、そして噛む力を育てるために家庭でできる工夫について、歯科の視点からわかりやすく解説します。
一見、歯や口と「肥満」は無関係に思えるかもしれません。でも実は、食べ方=噛む力・スピード・飲み込み方が、食事量や満腹感、ひいては体重の増減に深く関係しているのです。
食事を始めてから脳が「お腹がいっぱい」と感じるまでには、約15~20分かかるといわれています。
しかし噛む回数が少なく、あっという間に食事が終わってしまうと、脳が満腹を感じる前に食べ終えてしまうため、「もっと食べたい」と思いやすくなります。
つまり、早食いは食べすぎの原因になりやすいのです。
食べ物をしっかり噛まずに飲み込むと、胃や腸に負担がかかり、消化吸収の効率も下がります。すると、エネルギー代謝のバランスが崩れやすくなり、脂肪を溜め込みやすい体質に近づいてしまいます。
噛む力が弱いと、自然とやわらかくて食べやすい物を好むようになります。
すると、パン・麺類・お菓子・ジュースといった「高カロリー・低栄養」な食品に偏りやすくなり、結果として肥満のリスクが上がるのです。
現代の子どもたちは、昔に比べて顎が小さく、歯が並びきらない子が増えていると言われています。
その背景には、以下のような生活習慣の変化があります。
つまり、噛む力は生まれつきではなく、生活習慣によって育つものです。
当院では、子どもたちの噛む力(咀嚼力)を育てることが、健康な体と心の発育に直結すると考えています。
そのために、お近くの歯科医院で以下のようなサポートを受けましょう。
歯並びや顎の発達が正しくないと、自然と噛む動作が減ります。
早い段階での噛み合わせチェックや、必要に応じた矯正相談を実施しています。
「片側でしか噛んでいない」「食べるときに口があまり動いていない」など、食べ方の癖を見つけ、改善の指導をします。
また、ご家庭でできるガムや乾物を使った咀嚼トレーニングもご紹介します。
「猫背で食べている」「テーブルの高さが合っていない」など、食事の環境も噛む力に大きく関わります。正しい姿勢・道具の使い方もアドバイスしています。
以下のような取り組みは、家庭で簡単に実践できる「噛む力育てメソッド」です。
「噛む力」は、単なる食事の話ではありません。
それは、脳の発達・表情の豊かさ・消化吸収・肥満予防・歯の健康にまでつながる、全身の健康のカギを握る大切な力です。
「最近、早食いが気になるな…」「あまり噛まずに飲み込んでいるかも」と思ったら、ぜひ一度、上記のことを意識してみてくださいね。
〒170-0003東京都豊島区駒込2丁目14-9 TAS駒込BLD 2階
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